こんにちは。脱サラ漫画家のトクナガです。
今回は会社を辞める時の「切り出し方」について書いていこうと思います。自分はもちろん、上司にとってもデリケートな話題なので中々切り出しにくいですよね。
切り出し方を間違えると、思わぬトラブルも発展しかねません。トラブルを避けて、スムーズに会社を辞めるために「切り出し方」のポイントを押さえておいた方が無難です。
今回はそんな「切り出し方」のポイントを7つ紹介します。僕も会社を辞めた経験があります。自分の経験談を交えながら書いていきます。
目次
会社辞める切り出し方【7つのポイント】
会社を辞める「切り出し方」のポイントを7つ挙げてみました。それぞれのポイントを順番に紹介していきますね。
大きい会社、小さい会社、会社の規模によって辞め方は多少変わります。ですが、会社を辞める時の切り出し方は基本的に同じです。
- ①「誰に切り出す?」
- ②「いつ切り出す?」
- ③「どこで切り出す?」
- ④「切り出す言葉は?」
- ⑤「話し合いでの注意点」
- ⑥「退職理由の注意点」
- ⑦「同僚への切り出し方」
①「誰に切り出す?」
「会社を辞める切り出し方」一つ目のポイントは、「誰に切り出す?」。
直属の上司に伝えるのが基本。あなたがいつも指示を出してもらっている方ですね。注意しておきたいのは、先輩社員ではなく役職が自分より上の上司だということ。
僕が会社を辞めた時は、自分の所属する係の係長に伝えました。
また、人事部に直接話したり、さらに上の上司に話してしまうと、直属の上司に恥をかかせることになりかねません。円満に会社を辞めるためにも上司との衝突は極力避けてください。
②「いつ切り出す?」
「会社を辞める切り出し方」二つ目のポイントは、「いつ切り出す?」。
会社を「辞める」と伝えるタイミングは、会社を辞める1か月~3か月前。法律的には2週間前に退職できることになっています。ですが、円満に会社を辞めるためには、少し余裕をもって伝える方が無難です。
一般的には会社を辞める1か月前以上余裕を持っている場合が多いですね。僕が会社を辞めることを上司に切り出したのは、3か月前でした。
切り出すタイミングとしては、就業時間外がベター。お昼休憩や、夕方以降など上司が忙しくないタイミングを見計らってください。円満に会社を辞めるには、上司の都合を配慮しておく方が良いですね。
③「どこで切り出す?」
「会社を辞める切り出し方」三つ目のポイントは、「どこで切り出す?」
デリケートな問題なので、他の同僚がいない場所の方が望ましいです。空いている会議室など二人きりになれる場所で切り出しましょう。
余計なトラブルを生まないためにも「会社を辞める」という意志は、他の社員に知られない方が良いです。
僕の場合は、事前に会議室を確保したうえで切り出しました。
④「切り出す言葉は?」
「会社を辞める切り出し方」四つ目のポイントは、「切り出す言葉は?」。
「今お時間よろしいでしょうか」
という無難な言葉で大丈夫です。あとは、「会議室をとっているので、そちらでお話させてください」と言えば大丈夫です。
注意しておきたいのは、軽いトーンで言わないこと。少し重たい雰囲気を出しておけば、真剣な話だということが伝わりやすくなります。上司の方も察してくれるはずです。
僕も上司に「相談があります」と切り出したのですが、それだけで察してくれて場所を変えてくれました。
⑤「話し合いでの注意点」
「会社を辞める切り出し方」五つ目のポイントは、「話し合いでの注意点」。
上司を会議室に呼び出し、そこで自分の「会社を辞めたい」という意志を伝える場面。上司との話し合いの場で注意しておきたいことをいくつか挙げます。
まず最初に「会社を辞めます」という断定的な言葉は避けてください。一方的な印象を与えます。「退職をさせていただきたいと思っているのですが」という相談という形で切り出すことをおすすめします。
ただし、「退職を検討している」という相談によりすぎる言い方は避けた方が良いです。引き留められて、結局会社を辞めることができなかった。なんてことにもなりかねません。
「会社を辞める」という自分の意志は強く持ってください。「退職を想定している時期」を伝えると、意志の強さが伝わりやすくなります。
⑥「退職理由の注意点」
「会社を辞める切り出し方」六つ目のポイントは、「退職理由の注意点」。
「会社を辞めたいと思っている」と上司に伝えると、必ずその理由を聞かれます。会社を辞める理由については、事前に決めておいた方が無難です。
会社を辞める理由で注意しておきたいことは1点。
会社への不満を理由にしてしまうと、何がNGなのか。会社側がその不満を取り除いてしまえば、会社を辞める理由が無くなってしまいます。理由を会社側に置くと、引き留められる可能性が高まります。
理由を個人的なものにしておけば、会社が手出しできない領域になります。
例えば、「自分には将来的にやりたいことがあり、今の会社でそれは達成できない」のように、自分の将来のビジョンを理由にすることもできますね。
僕の場合は、上京して漫画家を目指すという将来のビジョンを語りました。最初は言うつもりなかったのですが、隠し通せませんでした。あまり参考にならないかもしれませんね(笑)。
⑦「同僚への切り出し方」
「会社を辞める切り出し方」七つ目のポイントは、「同僚への切り出し方」。
これは上司と一緒にタイミングを相談するのが良いと思います。退職が決まり、退職日なども明確になってからも、自分の判断で「会社を辞める」と切り出すことは避けた方が無難です。
退職日が決まっても、まだ会社で働く期間はあります。この期間も円滑に仕事を進める上でも、自分で勝手に言わない方が良いです。
仕事の引継ぎなども関係してくるので、上司と相談しながらタイミングを計りましょう。
僕の場合も上司の指示に従いました。まずは自分の抱えている仕事をリスト化して提出。それを見て、上司が引き継ぎのタイミングを決めてくれました。
退職日の1か月前に同じ係の同僚に会社を辞めることを話し、その1週間後くらいに課全体に話をしました。
会社辞める切り出し方【3つの準備】
「会社を辞める」と切り出す時に特別必要な書類やアイテムはありません。ですが、用意しておくとスムーズになるものはあります。
以下の三つを用意しておくと、上司との話し合いがスムーズに終わります。
- 「会社を辞める」という強い意志
- 退職理由
- 退職予定日
上司(会社側)としては、会社を辞めてほしくないのが本音。会社を辞めないような方向に話を進めようとします。これは会社の経営上当然のこと。
だから引き留められることも多分にあります。だからこそ、会社を辞める自分の意志は固めておいてください。「退職理由」「退職日」がはっきりしていないと、引き留められてしまいます。
そんなワケで、「会社を辞めるという強い意志」「退職理由」「退職予定日」は用意しておきましょう。
小さい会社と大きい会社で切り出し方は変わる?
会社を辞める「切り出し方」について紹介してきました。ネットで会社の切り出し方を調べると、「小さい会社」と「大きい会社」の切り出し方について違いを気にされている方が結構いました。
結論を最初に言うと、基本的に「切り出し方」は変わりません。ですが、細かい部分が変わってくるようです。
ちなみに、僕が勤めていた会社は中小企業。比較的「小さい会社」でした。大きい会社を辞めた知り合いの話や、ネットの声を拾っていくと「大きい会社」「小さい会社」の辞め方に多少違いがあることに気が付きました。
「小さい会社」と「大きい会社」の場合で何が違うのか。それぞれ違いを挙げてみました。
小さい会社の場合
小さい会社で会社を辞める場合、以下の点で悩まれている方が多いようです。
- 直属の上司が社長
- 社員が少ないから辞めづらい
小さい会社だと、直属の上司が社長という場合もあります。社長に「会社を辞める意志」を伝えるのは勇気がいりますよね。
あと、社員の少ない小さい会社だと自分の抱える仕事の量が多い。だから辞めづらいという声も多い。小さい会社だと、自分が会社を辞めた後の影響を考えてしまいます。
このような場合でも会社を辞める手順は同じです。例え辞めずづらくても、そのままズルズル会社に居続けるのは自分のためになりません。まずは社長だろうが直属の上司に退職の意志表示をすることが大事です。
そのうえで退職日を相談していくのがベター。
社長が相談に応じないなんて場合もあるかもしれません。ですが、それは経営者として間違っています。法律上、あなたには辞める権利があります。
多少強引にでも、会社を辞めることも選択肢の一つです。
大きい会社の場合
小さい会社でも大きい会社でも会社の辞め方は、同じ。ただし、大きい会社の場合は辞める工程が多少増える場合もあるようです。
僕がの友人は大企業に勤めていて、会社を辞めました。友人が言うには、直属の上司との面談に加えて、人事部との面談が数回あったそうです。
企業によっては、引き留めるステップがいくつかある場合もあるようです。友人は固い意志によって会社を無事に辞めることができたそうです。
「切り出し方」に関しては、大きい会社も小さい会社も、大して違いはないようですね。小さい会社は、仕事の整理などの準備(リスト化など)を入念にしておいた方がいいかもしれません。
まとめ
今回は会社を辞める時の「切り出し方」についてまとめてきました。書いてきた内容をまとめてみます。
- ①「直属の上司に切り出す」
- ②「切り出すのは退職の1か月~3か月前」
- ③「切り出す場所は空き会議室がベター」
- ④「切り出す言葉は真剣なトーンで」
- ⑤「会社を辞める意志を強く持って上司と話し合う」
- ⑥「退職理由は個人的な理由にする」
- ⑦「同僚への切り出し方は上司と相談のうえ決める」
- ●小さい会社も大きい会社も基本的な手順は同じ